めめの妹６ (ページ12)

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Aの体温に負け、気がつけば俺もすっかり夢の中…

目が覚めた時には…

渡辺「あ、起きた…。んんっ、宮舘様お昼ご飯のお時間でございます」

なんて、支配人に扮した幼馴染の姿。

宮舘「ふふっ、普段通りの翔太でいいのに。でも、ありがとう。A？起きよう？お昼ご飯食べよう？」

と、スヤスヤ寝ていたAを起こし、皆んなで昼食。

宮舘「そう言えば阿部…」

阿部「なんでしょうか…？」

宮舘「朝から撮影じゃなかったっけ？」

阿部「あぁ、うん、そうだったんだけどね？記者さんと、カメラマンさんが熱で来週になったんだよね」

普段通りに戻る阿部にふふっ、と笑いながらご飯を食べ終える。

渡辺「涼太、分かってるとは思うけど…」

宮舘「お客さんだから。でしょ？じゃあお願いします」

と、お皿を流し台に持っていき、お風呂場に向かえばすぐに、お湯を張ってくれる。

こんなのでいいのかな？誕生会だとしても…俺にできること何かないのかな…？

そんなことを考えながらゆっくり湯船に浸かる。

どんだけ、何を考えても「お客さんでしょ？」なんて言われるから…

あ、それだ。

皆が旅館の従業員に扮してくれてるから、俺はお客さんとしてお礼をすればいいんだ。

そう結論ついた。

そうと決まれば…。ここからは、少し…わがままに付き合ってもらおうかな？

お風呂から上がりすぐに作戦を決行することに。

冷蔵庫を開ける俺に「何かお探しでしょうか？」なんて深澤の声。

よし、きた。

宮舘「なんか、甘いもの欲しいかな。あとは、アイスとか？お菓子とか…？若女将と一緒に買ってきてくれると助かるなぁ…あ、もちろん…全員で。ちょっと1人でのーんびり、ゴロゴロするのもありかな？って。だって本当の旅館でもずっとは、従業員いないでしょ？」

と、呟き困った顔をしながら買い物に行ったメンバーとA。

そう、ここからは、お客様として…
こんな素敵な旅館に招待してくれたお礼に。

晩ご飯を俺が振る舞う。

それこそ、最大のお返し、おもてなし。